一年中手頃な価格で手に入る人参は、どの家庭でもよく使われる食材です。
スーパーマーケットで新鮮で美味しい人参を選ぶコツをお教えします。
美味しい人参を見分けるポイントは、その色とつやにあります。
この簡単な見分け方で、次回のお買い物がさらに楽しくなるでしょう。
美味しい人参を選ぶポイント
人参の最も美味しい時期と、食べるべきでないサインをどう見分けるか、美味しい人参を選ぶためのポイントをお伝えします。
色と表面に着目
美味しい人参の主な特徴は、その色です。
一般的に色が濃い人参は、カロテンが豊富で栄養価が高いとされています。
加えて、人参を選ぶ際には表面の状態も重要です。表面に傷やひび割れがなく、滑らかで均一な質感のものが理想的です。
表面がデコボコしておらず、滑らかな人参は食べるのに適しています。
根っこの生えや形状を見る
人参に小さな根が生えていることがありますが、これは通常、人参が成熟を過ぎて過熟しているサインです。
新鮮な人参は、このような根が生えていない状態のものを選ぶのが良いでしょう。
また、人参の形状については、先端が鋭利ではなく、丸みを帯びており、細くなり過ぎていないものが適しています。
これは人参の品種によって異なるため、一概に全ての人参に当てはまるわけではありませんが、スーパーマーケットで見かける一般的な人参にはこの規則が適用されることが多いです。
葉の付けや葉っぱにも注目する
他にもチェックすべきポイントがあります。
多くの場合、人参の葉の付け根が切り取られて店頭に並べられています。
この切り口をよく観察してみましょう。
切り口から見える人参の芯が細いものは、繊維質が少なく柔らかいと言われています。
また、芯が太い人参は、葉に多くの栄養が取られてしまっているため、栄養価が低くなってしまうことがあります。
直接農協や市場で購入する場合、葉がついた状態で売られていることもありますので、その際にはこのポイントを参考にして選ぶと良いでしょう。
この場合、葉にも注意を払いましょう。
葉が付いている人参は一般的に新鮮ですが、さらに良質なものを選ぶなら、葉が元気でしおれていないものを選びます。
新鮓な人参の見分け方として、これらのポイントを覚えておくと良いでしょう。
保存していた人参の良し悪しを見分ける
手頃な価格で手に入る人参は、買ってすぐに使わずに冷蔵庫で長く保管してしまいがちです。
しかし、使う時に見た目がいつもと異なっていることに気づくことがありますね。
このような状況を避けるためにも、選び方のポイントを抑えておくことが重要です。
黒い色には注意!
最初に見られる変化は「黒い斑点」です。
これには3つの原因が考えられます。
ポリフェーノール
まず、自然に含まれるポリフェノールが原因の一つです。
これは人参にも元々存在する色素成分で、空気に触れることで乾燥や傷みが原因で黒く変色することがあります。
リンゴが切った後に変色するのと同じ原理ですから、このタイプの斑点は食べても安全です。
軟腐病
他の2つの原因には食べられないものが含まれます。
特に「軟腐病」によるもので、この場合は黒い斑点や黒ずみが特徴的です。
人参に見られる黒い斑点のうち、一つは人参が病気になっている状態を示します。
この病気は土中の細菌が原因で発生するもので、自宅で人参を栽培している方は特に注意が必要です。
市場に出回る人参にはほとんど見られませんが、5月から9月の間に発生しやすいとされています。
カビ
もう一つの原因はより一般的な「カビ」です。このカビによる黒い斑点も人参に見られる変色の一形態です。
人参に黒いカビが生えることがあり、これは主に高温多湿の環境や表面の傷を通じてカビが侵入しやすくなることによります。
カビが生じている場合、特有の悪臭がすることも一つの兆候ですので、そうした臭いがする人参は食べない方が安全です。
また、カビには白い綿のような白カビも含まれます。この白カビは人参の表面に広がる形で現れるため、目視で容易に確認できます。
さらに、購入後の人参を袋に入れたまま冷蔵庫で保存すると、袋内の湿度が高くなり白カビが発生しやすくなるため、注意が必要です。
臭い、ぬめり、手触り
カビが見られない場合でも、人参が腐敗していることがあります。腐敗の主な兆候は、臭い、ぬめり、そして手触りです。
人参が腐っているかどうかを判断するには、特に臭いが重要な指標となります。
古くなった人参を使う前には、カットして断面の臭いを確認することをお勧めします。
腐敗している場合、通常は酸っぱいまたは不快な臭いがします。
切る前にすでに臭いが感じられる場合は、人参が完全に腐敗していますので、食べるのは避けて廃棄しましょう。
また、ぬめりにも注意が必要です。
触ったときに滑らかでない感触がある場合は、水で洗い流しても改善されなければ、腐敗が進んでいる証拠です。
さらに、人参が柔らかくなりすぎている、またはふにゃふにゃしている場合は、中身が溶け出しているか、乾燥でしなびている可能性があります。
これらの状態の人参も食べるべきではありません。
まとめ
この記事では、新鮮な人参の選び方から食べられなくなった人参の見分け方までを解説しました。
人参は一年中どの季節でも手に入りやすく、様々な料理に使える便利な野菜です。
そのため、「とりあえず買っておく」ことが多い野菜の一つです。
実際、私自身もしばしば、購入した人参をそのまま袋ごと冷蔵庫に入れてしまうことがあります。
しかし、袋内の少量の土には細菌が含まれており、水滴で腐敗が進むこともあります。
購入後は、人参をキッチンペーパーや新聞紙で包み、冷蔵庫で立てて保存する方法が推奨されています。
この保存方法もぜひ参考にしてください。