スマホの充電を80%で止めるのが良い理由とは?電池を長持ちさせる実践ガイド

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雑学

スマートフォンは今や生活に欠かせないツールですが、バッテリーの扱いについては意外と知られていない事実が多くあります。

新品だった頃は一日中持っていたのに、気づけば数時間で電池切れ…そんな経験はありませんか?

このバッテリーの持ちの悪化は、日々の充電の仕方が原因であることも多いのです。最近では「80%で充電を止めると寿命が延びる」という情報も注目されています。

この記事ではその理由を科学的根拠とともに解説し、今日から実践できる充電方法まで詳しく紹介していきます。

バッテリーが劣化する主な要因とは?

1. サイクル劣化:回数で性能が落ちる

スマートフォンのリチウムイオン電池は、充電と放電を繰り返すごとに内部の化学反応が進み、蓄電能力が徐々に低下します。

一般的に「0%→100%の1往復」が1サイクルとされ、これを500〜600回程度繰り返すと明らかにバッテリーの持ちが悪くなってきます。

満充電や過放電を繰り返すとサイクル劣化が早まりやすいため、こまめに充電する習慣よりも、80%までの充電を意識する方が負担は少なくなります。

2. 高温によるダメージ:見えないバッテリーの天敵

スマホは高温状態に弱く、内部温度が40℃を超えるとバッテリーに深刻なダメージを与えると言われています。

特に注意したいのが、充電しながらの使用や夏場の車内放置。これらは発熱とバッテリー負荷の二重苦を引き起こし、内部劣化を一気に加速させます。

冷却ファン付きの充電スタンドや、使用時の通気性を意識したケース選びも有効な対策です。

3. 保管状態:長期使用しないときの落とし穴

スマートフォンをしばらく使わず保管する場合、フル充電のまま放置するのは危険です。逆に0%の状態での長期放置もNG。

理想的なのは、40〜60%の残量を保った状態で、風通しのよい場所に置くこと。これにより電極と電解質のバランスが保たれ、再使用時も安定した性能が期待できます。

なぜ80%で止めるとバッテリーが長持ちするのか?

リチウムイオン電池は満充電状態(100%)になると、内部の電圧が高まり、それを維持しようとする化学反応によって徐々に劣化が進みます。

実は「100%」というのは電池にとってストレスフルな状態。80%前後で止めることでこのストレスを回避し、化学反応の進行を緩やかにできます。

また、バッテリーに優しい温度・電圧範囲での使用を心がけることで、スマホの寿命自体を引き延ばすことにもつながります。

毎日の充電習慣を見直して電池を守ろう

就寝中の充電が招くリスクとは?

寝ている間に充電する習慣はとても一般的ですが、この間ずっとフル充電の状態が続くことになります。

満充電が長時間続くと、バッテリー内部で電圧の負担がかかり続け、化学的な劣化が進行。結果として新品時より早く電池がへたってしまう原因となるのです。

使用中の充電も避けたい理由

スマホを操作しながら充電すると、電源が供給されると同時に電力も消費されるため、バッテリーは同時に充放電を繰り返すことになります。

この負荷により発熱量が増し、特に高負荷アプリの利用中は温度上昇が著しくなるため、バッテリー寿命を縮める一因となります。

残量0%近くまで使わない

電池をギリギリまで使い切ると「深放電」と呼ばれる状態になり、リチウムイオン電池の化学的安定性が損なわれます。

20%を下回る前に充電を始めることで、このリスクを回避し、電池の健康を保つことができます。

実践的なバッテリーケアのヒント

タイマー機能を活用する

スマートプラグやUSBタイマーケーブルを使えば、充電時間を自動でコントロールできます。

寝る前の充電も「90分だけ通電する」といった設定をすれば、フル充電を避けながら確実に使える量を確保できます。

急速充電は“使い分け”がポイント

急速充電は便利ですが、バッテリーへのダメージも大きめです。

普段使いでは通常の充電速度を選び、時間がないときや緊急時のみ急速充電を利用するようにしましょう。

スマホの設定から充電制御できる機種も

近年のスマートフォンには、「バッテリー充電の最適化」機能が備わっている機種も増えています。

この機能をオンにしておけば、充電が80〜90%で自動的に止まるよう制御してくれるため、手動操作が不要になります。

充電を80%で止める方法を3パターン紹介

1. アプリとスマートプラグ連携(上級者向け)

Androidユーザー向けに、AccuBattery+Kasa Smart+IFTTTを連携させることで、充電を自動停止させる方法があります。

少々設定の手間はありますが、精度は非常に高く、毎回確実に80%で止められる環境を整えられます。

2. タイマー付きプラグを使う(初心者にもおすすめ)

スマートプラグに備えられたタイマー機能を使えば、時間を指定して電源をオフにできます。

あらかじめ「30分で停止」と設定しておくだけで、過充電を防げる便利な方法です。

3. USBタイマーケーブルを活用(Wi-Fi不要)

外出先などWi-Fi環境がない場所では、USBタイマー付きケーブルが便利。

ボタン一つで通電時間を設定できるため、持ち運びにも向いており旅行やカフェ利用時にもおすすめです。

80%充電のデメリットとその対策

80%で充電を止めると、どうしても「もう少し電池がほしい」と感じる場面が出てきます。

とくに外出時間が長い日や、バッテリーを多く消費する作業をする場合には、モバイルバッテリーを携帯するか、駅やコンビニで借りられるレンタルサービスの活用が便利です。

全国3万カ所以上に設置されたステーションでは、ケーブル付きで即時充電が可能。電池の健康を保ちつつ、外出時の安心も手に入ります。

最後に|電池にやさしい使い方がスマホ寿命を左右する

スマートフォンの性能を最大限に活かすには、バッテリーのケアが欠かせません。毎日の充電方法を少し見直すだけでも、長く快適に使い続けることができます。

「80%で充電を止める」習慣は、手間はあっても効果は抜群。まずは今日から、ひとつでも取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

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